11・12全関西神戸集会 圧倒的に成功!
原潜寄港阻止 五二00名結集
闘いを全学に広め再度の寄港を許すな!
原子力潜水艦の佐世保への初寄港が国民の反対運動を押しきっておこなわれた十一月十二日、学生運動の先頭に起って闘ってきた大阪府学連、京都府学連、兵犀県学連を中心として、全関西の学友は神戸に五二〇〇名結集し全関西学生総決起神戸集会を開いた。
”原潜寄港阻止、日本の核武装反対”を主要スローガンとし二つの実行委員会の共闘、科学者の運動との連帯を要求し、政府の寄港拒否を勝ちとるため偉大な闘いを展開した。
池田前首相の辞任と次期総裁決定までの不安定な政情と国民の一定限の運動の盛りあがりのなかで原潜寄港を延ばしていた政府独占は、反動的独占ブルジョアを代表する佐藤内閣が成立するや突如寄港を強行したが、このような陰謀的強行に対し関西の学生は文字どおり総決起したのである。
結集した学生数は、大阪府学連二四〇〇(阪大一四〇〇、市大四〇〇、工大四〇〇、経大一○○、その他一五〇)兵庫県学連一五〇(神大一〇〇〇、関学四〇〇、神外大、商船大一〇〇)京都府学連一一〇〇(立命大五〇〇、京大三○○、同志社大二〇〇、京工大その他一〇〇)その他滋賀、岡山大、奈良女など二〇〇であり、総計五二〇〇名の学友におよんでいる。
この神戸集会の意義のもっとも強調されなければならないものは当日の同盟アピールに主張されたように「広範な反撃の先駆としての役割」であり「そしてそれが全関西学生の統一された闘い」として闘われたことであった。そしてこのような闘いは「学生戦線の全国的統一闘争を同時に促進」する強固な軸となっていくのである。
われわれは一貫して主張していたように、十二日の闘いの環は、@自民党派閥争いのなかで顕在化した独占内部の矛盾を拡大すること、A全民主勢力の統一、とりわけ原潜阻止の二つの実行委員会の共闘、B科学者の層としての運動を盛りあげ、学内には教職員とのゆるぎない連帯の環をつくり出すこと。そしてそうすることによって、日本独占の原潜寄港→全港核基地化→日本核武装への黒い道を分断し、日本の非核武装宣言を勝ちとること、これこそがわれわれに課せられた任務なのである。
こうしたことから明らかなように闘いは現地動員主義や反米闘争ではなく、したがって闘いのほこ先を米領事館ではなく佐藤政府へ設定し圧倒的大衆の支持と参加が勝ちとられたことは、大きな成果であった。
他方このような神戸集会のもっている意義と性格からいって、学生運動を全体の闘いから切りはなし、孤立化させ、したがって何ら政府への打撃とならない戦術的街頭極左冒険主義を排し、統一した指揮の下、われわれの統一と組織性を示す、整然とした巨大なデモを展開するわが同盟の戦術の正しさがはっきりと示された。実に五二〇〇名の学友の内四五〇〇近くの学友が整然としたデモで闘いぬいたのである。
日本学生運動史上、多くの混乱のもとであった学生のハネ上がりと街頭極左冒険主義は、いまや大衆的に放逐され、学生のなかでのその基盤を失いつつあり、それにかわって、わが同盟を先頭とする平和共存派学生とも呼ぶべき薪らたな部隊がそのあるべき姿で登場してきたといえる。
この闘いにはいわゆる平民学連系自治会の参加はなく、その意味でまだまだ統一した闘いとはいえないが、かれらが平民学連をみずから否定し、全学連を再建しようと欲っするなら、かれらは闘いの戦列に復帰し現に存在する地方学連の旗の下に結集しともに闘うようわれわれは呼びかける。そうしてはじめて全学連の再建もともに語りうるであろう。
<民主主義学生同盟全国化へ 京都民学同(準備会)結成!>
わが同盟が昨年九月大阪を中心として結成されて以来、われわれは全日本学生運動の発展と統一のために”平和と民主主義、よりよき学生生活のために”という偉大な全学連の旗を高く揚げ全日本学生の先頭に起ってもっとも先進的な闘いを組織してきた。学生運動の新らたな昂揚へ向けてのさまざまな闘い、とりわけ六・一九全関西学生総決起集会、十一・一二原潜阻止全関西学生神戸集会での闘いにおいてわが同盟の方針は圧倒的多数の学生によって支持され、闘いの中心となってきたが、この関西での学生運動の大阪にならぶ一方の軸である京都において、十一月、京大、同志社を中心とする数校に京都民主主義学生同盟(準備会)が×××名の学友を結集して結成されることとなった。すでに岡山大に支部ができているが、京都民学同(準備会)の結成はわが同盟の全国化への新たな一歩であり、いまや京都において同盟全国化への強固な基礎がつくられようとしている。
わが同盟の「結成趣意」においてわれわれは、平和と民主主義への日本学生運動の統一への重大な任務をうたったが京都民学同(準備会)の当面の行動綱領は結成への決意と今後の方向についてつぎのように宣言している。
「われわれは、この重大な任務を実現すべく学生戦線に結成された民主主義学生同盟の先進的闘いを高く評価し、その趣意と規約を基本的に支持する。民主主義学生同盟をこの京都の地に建設し、東京をはじめとする全国の大学、学園のすみずみで民主的な学生を結集し、名実ともに単一の全国学生同盟に発展させることはわれわれの急務である」
わが同盟の全国化へのすばらしい一時期を画すべく結成された京都民学同(準備会)は、今後輝やかしい学生運動の伝統の地京都において、自らの存在とその意義を声高く全学友に訴えるであろうしその闘いの先頭に起って闘うであろう。
京都における学生運動は、その輝やかしい伝統にもかかわらず、過去いくたびかその危機が語られてきた。そしてその主要な原因は@いわゆるプンド的学生運動の街頭ラディカリズム、極左冒険主義にあると同時にAそのような誤りを大衆的に放逐すべき平民学連が自らの分裂ボイコット作戦によって大衆運動を放棄したことであった。全国でくり広げられたこの悲劇をふたたびくりかえすことなくあくまで大衆の政治的要求を正しく把握し、具体的政策を大胆に学生に提起することによって京都学生運動の昂揚と、戦線の統一のために闘うことこそ、ここに結成された京都民学同(準備会)の重大な任務であるといえる。
民主主義学生同盟は、京都におけるすべての民主的な学生、全日本のすべての民主的な学生に呼びかけるであろう。平和と民主主義、学生戦線の統一と闘い全学連の再建のために、京都民学同(準備会)に結集し、まさに名実共に単一の全国学生同盟へと発展させるためにともに闘おうではないかと。 |