全国同盟として新たな出発 --民学同第四回(全国)大会--
大衆的民主的同盟の建設を決意
民主主義学生同盟第四回(全国)大会は、三月六日、大阪で行なわれた。
大会は、各政党、政治同盟のあいさつを受けたあと討議にはいった。
大会にさきだって三月四日、五日に行なわれた全国代表者会議で修正、豊富化された全国委(準)提案の趣意、規約、政治報告をめぐって熱心に討議された後、それらを採択した。
その後全国代表委員の選出に移り、立候補者全員が信任された。直ちに第一回全国代表委員会
がもたれ、全国委員が選出され、大会の確認を得た。
ここに、民主主義学生同盟は学生運動再建の中核としての任を担う真に大衆的同盟の建設のための第一歩を踏み出し、全同盟員の相違を結集した方針と組織体制を確立した。
《大会報告》
午前十時、全国委(準)、各支部の代議員、オブザーバーで会場がうずめられる中、開会が宣言された。
議長団選出の後、日本共産党(日本のこえ)、社革、統社同、社会党、共青大阪府委、社青同の各政党、政治同盟からあいさつをうけた。そして全国(準)委員長の答礼の後置ちに討議に入った。
前委員長の経過報告の承認の後趣意、規約の報告がなされ、そこでほ、同盟の大衆的民主的性格が明確に規定されたことが強調された。討議の結果、国際平和運動との連帯、教育問題について一部修正された他原案通り採択された。
つづいて政治報告が行なわれた。報告は、@大学の危機とその克服の方向、A転機に立つ内外情勢とわが同盟の任務、B学生戦線の現状と統一の方針、C組織方針からなり、とりわけ教育闘争の重視が強調され、「現在、大学は危険な曲り角にあり、それは、政府独占の直接、間接の攻撃とそれにたいする大学側の無為無策によって促進されている。又学生運動は悪しき政治主義によって有効に対応していない。教育闘争を重視しその成功的発展なしに、学生運動の新たなる発展をかちとることは出来ない」と指摘された。討議は、政治方針の中の、日本民主主義運動の統一のあり方をめぐって主要になされた。そして報告の一部は更に具体化して、全国代表委に提案されることになったが、報告案は採択された。最後に、新委員長が同盟が担う重大な責任とその遂行の決意を述べ全員の「国際学連歌」の合唱の中大会は閉会された。
平民学連 第二府学連をデッチ上げる
安保以後、全国の学生運動が四分五裂していった中で、唯一、統一を保持し、大衆的闘いの昂揚をかちとって、全国でも、最も先進的な活動を展開してきた大阪府学連に、平民学達の分裂策動で組織分裂がもちこまれた。平民学連によるセクト的私設「全学連」は、第二回中央執行委員会において、各地方、各自治会に直接の分裂をもちこむ方針を決定した。各地方に「地方学連」各自治会に「支持会議」を作ることがそれである。
大阪において彼らは、現存する大阪府学連に対して、@現存の大阪府学連は全学連に加盟していないから府学連はもはや存在しないA昨年11月の府学連大会においで現執行部は、平民学連系自治会を不当に排除したから、もはや大阪の学生を代表していない、との理由で第二府学連を、三月七日に結成した。平民学連の誤りは、第一に、平民学連が、大衆運動の利益でなく、一政治潮流の利益によって、組織的分裂を果たしたことである。これは学生運動の混迷と停滞が、そこにあったことを何ら理解していないからである。
これは決定的な誤りであり、府学連に対する背信行為である。平民学連は、分裂活動を正当化するために、二つめの理由をもち出す。しかし、事実は彼らを論駁している。昨年11月の府学連大会は、正式に学友と自治会を代表している過半数の代議員の参加により、正式に開かれている。平民学連系は自らが少数派であることから、会場に入らず、執行委員会の再三の呼びかけにも応えず、大会をボイコットしたのである。事実は更に、つくられた第二分裂府学連″の組織的非民主制、準備過程での非民主制をバクロしている。
@第二府学連の構成は正当な府学連の半数にはるかにみたない代議員と自治会から成っており、それは、真に全大阪の学生を代表したものではない。A平民学連は、意見の違う自治会や個人には、正当な権利を与えず、意見のちがいを理由に準備過程での会議の参加を拒んでいる。B女子大、学大池田分校など、正式に自治会を代表していないのが、この第二府学連大会の代議員として大会に参加している。彼等は、学生運動を、自らの勢力拡大の場と考えて、平気で分裂させているのである。
大阪府学連は、執行委員会や評議員会(府学連の常設最高決議機関=平民学連系の不当ボイコットにもかかわらず成立)を開催し、平民学達系自治会に、分裂活動をただちにやめて、統一の伝統を諮っている府学連の隊列にもどることを呼びかけている。多くの学友は府学連のアピールに賛意を表しているが、平民学達系は、これらの批判をまるで避けて通るかのように、大衆運動不在の試験→春休みという時期に、こっそりと第二府学連″をつくったのである。しかし、彼らの分裂行動は必ず、良心的学友の批判の前に失敗に終るだろう。府学連の統一へのねばり強い努力が望まれる。
民学同・東京共青・大阪共青
--単一学生同盟結成準備会の確立を呼びかける--
民学同、大阪共青で一月二十六日組織された統一協議会の「統一アピール」にもとずいて三月二十八日「単一学生同盟結成のための全国代表者会議」が行なわれた。民学同、共青東京都学生委員会、共青大阪学生委員会の代表的二十名が参加し、真剣な討論ののち次のような声明を採択した。
声明(要旨)
全ての良心的学友が、進歩的、民主的学生政治組織の分裂にきわめて不満で、真に大衆的な単一学生同盟の結成を強く要求している。分裂の結果、われわれは多くの進歩的、良心的学友を有効に組織しえていない。今や自覚した進歩的学友は統合を実現できるし、実現しなければならない時がきている。われわれは単一学生同盟準備会を早急に確立することが、現時点での最も正しい解答であると考える。会議は四月九日、第一回準備会を提起する。
会議は、全ての民主的学生政治組織・グループが準備委員を派遣され、積極提案をされるよう心から呼びかける。我々は、それが建設的である限り、いかなる提案意見にも、常に耳を傾けるものである。 |