「民主主義の旗」第49号 1968年5月10日 |
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アメリカは北爆を即時全面停止せよ!(第二回全国代表委員会決議) |
アメリカは北爆を即時全面停止せよ!(第二回全国代表委員会決議) 四月闘争に起ちあがった全国の学友諸君! わが民主主義学生同盟は九大会決定に基き、「今年こそベトナム反戦闘争勝利の年にしよう」を合言葉に全国の学園で四月闘争を展開した。 「北爆即時全面停止、米軍撤退、沖縄基地撤去即時返還、侵略共犯者=佐藤内閣打倒」のスローガンは、4・26、27、28の国際連帯の闘いの申で全国学友の深い支持をうけた。情勢の進展はこのスローガンをさらに高くかかげて進む必要を示している。民学同第二回全国代表委員会は、全国のすべての学友に、四月闘争の総括と五〜六月闘争の方針を訴える。 一 今年の四月闘争は例年にないもりあがりをみせた。学生大会やベトナム反戦集会には多くの学生が結集し、クラスには独自のベトナム反戦の行動組織が作られるという状況が各学園に生じている。学生の間には、広範にべトナム反戦闘争を闘う意欲が存在しており4・26、27の国際連帯の闘いは大阪府学連千名を先頭に全国各地で大衆的に闘われた。 しかし、一万では、闘いの大衆的高揚に水をさし、妨害するものとして、民青のセクト主義と、トロツキストのヘルメット・こん棒戦術、現地闘争主義があった。トロツキストが各派にわかれて、ヘルメットデモをおこなうのが恒常化しつつある。ところが明大においては、中核、社学同、解放派がそれぞれヘルメットをかぶり、二十人ぐらいずつで集会を行い、学友がそのまわりで見ているが、デモにはだれ一人として動こうとしないという状況が生れている。王子や成田のような局地的現地の「闘い」にピストン往復し、極左戦術で気勢をあげるというトロツキスト、ネオトロツキストの現地闘争主義、極左戦術に学友は支持を与えなかった。 このことは、トロツキスト内部にも深刻な矛盾をひき起している。革マル派は中核派の極左戦術を批判し「批判の自由と行動の統一」といったおよそ今まででは考えられなかったようなことを主張している。また解放派は「こん棒」を持つことには批判するようになってきている。中核派も内部において激しい矛盾を抱えている。日本の学生運動に悪しき影響を与えた羽田闘争に始まる現地闘争主義を、克服する展望がようやく切り開かれてきている。各学園においてトロツキストのヘルメット・こん棒戦術に対する批判を徹底的に組織するならば、大衆闘争を成功させ、彼らのヘルメット・こん棒戦術を粉砕しうるであろう。層としての学生運動の大衆性を回復するためには、4・26大阪府学連千名の大半がプラカード・ゼッケンによる規律あるデモを行うことによって、トロツキストのヘルメット・こん棒を最少にとどめえたような闘いを組織することが全国すべての学園で必要なのである。 トロツキストの「左」からの運動破壊とともに克服しなければならないのが民青のセクト主義、分裂主義である。4・26国際反戦闘争に敵対する分裂4・24「闘争」を行ない、大阪では4・26にも自治会の隊列を分裂させ、わずか十数名で伊丹にいっている。民青のセクト主義は学友から糾弾され支持されていない。 わが同盟は断固として、トロツキストのヘルメット・こん棒戦術を拒否し民青のセクト主義を克服すべく、5、6月に巨大な学園ぐるみのベトナム反戦闘争を組織する決意である。 二 全世界の平和勢力の力は、アメリカ帝国主義に、ジョンソン声明を出させパリにおける和平会談を実現させている。米帝国主義がベトナムにおいて、政治的軍事的に敗北を重ねているのは衆知の事実であり、今年をベトナム反戦観争勝利の年にする客観的条件はまったく成熟している。直接派兵をのぞくありとあらゆる形襲でベトナム戦争協力をおこなっている佐藤内閣にジョンソン声明以後、独占内部からも疑問が提出されつつある。このような矛盾と動揺の中で五月一日のメーデーには侵略加担と物価値上げに皮対し、安保以来の佐藤内閣打倒のスローガンが、全国六百八十万人の労働者によってさけばれた。 ベトナム戦争の最終局面を迎えた今さらに侵路共犯者=佐藤内閣を打倒する闘いをおしすすめ、ベトナム人民との連帯を強化することが決定的に重要である。加えて、現在の情勢の下で、はっきりと捏起されねばならないのは平和共存の問題である。ドル危機の一層の深化と戦争政策の破綻は、米帝国主義内の最も好戦的な反動的部分を孤立させ、世界的に平和共存の展望が大きく開けてきたことを示している。 日本においても戦争協力と対米依存の佐藤路線が破綻しつつあり、反佐藤の民主勢力が統一された観いを強めるならば参院選で、侵略協力をしない政府を作ることは全く可能である。平和共存に前進するためには、侵略加担の根拠となっている安保条約破棄の闘いをおしすすめ、中立をかちとらねばならない。 わが同盟は、五〜六月闘争に平和共存の旗を一層高くかかげ、前進する決意である。 今日の学生運動の発展にとって極めて有害な役割を果しているヘルメット・こん棒戦術に大衆的批判を集中し、その克服をかちとらねばならない。 今、ここで、すべての平和勢力が北爆即時全面停止と米軍撤退をかかげて闘うことが、ベトナム人民との真の連帯なのである。 全国の学友諸君! ベトナム反戦闘争勝利をめざし、全国学園で闘いを広げよう。 クラスに依拠し、学園ぐるみの大衆的決起の中で、トロツキストのヘルメットデモを粉砕しょう。 プラカード・ゼッケンによる規律ある巨大なデモンストレーションで極左戦術を粉砕しよう。 5・24全国学生統一行動に起ち6月全開西学生総決起集会を成功きせよう <スローガン> 北爆即時全面停止、米軍撤退 沖縄基地撤去・即時全面返還 侵略共犯者佐藤内閣打倒 安保破棄、平和と中立の政府をつくりあげよう! |