民主主義の旗 第51号 記事

<自治会選挙勝利めざし前進中>
           
民主主義の旗 第51号 1968年6月21日
京都大学・明治大学大阪大学大阪学芸大学自治会選挙結果

京都大学
 既に、京都大学では6月選挙(同学会代議員、教養部自治会委員長、自治委員)が始まっている。
 京大支部は「燃え拡げよ、ベトナム反戦、倒閣の災・自治会運動の大衆的再生で反戦真理を我らの手に」の選挙スローガンをかかげて神戸大教養、東大教養に続いて自治会連動の民主的再生をめざし斗っている。昨年12月の選挙で「ヘルメット・棍棒戦術」に批判を集中し、大躍進した民学同京大支部は今回の選挙の争点も「学生運動のあり方」「学生連動の統一」と設定し、民青の分裂と三派の極左戦術に批判を集中している。
 民青に対しては、総評労働者、市民、学生が広範に斗った4・266・15闘争に敵対し、妨害した点を徹底的に暴露している。学友に対し「安保破棄・諸要求貫徹実行委」としか「斗わ」ない民青がか、それとも総評を中心とする広範な民主勢力と連帯する民学同かの選択を迫っている。
 また、トロツキスト(中核・社学同)に対しては、統一戦線を、その極「左」戦術によって破壊している点を徹底的に批判している。
  三派の「ヘルメット、棍棒」を拒否し「プラカード・ゼッケン」による規律ある大衆的デモの中で極「左」戦術を一掃し、自治会運動の再生をめざし斗っている。
 神戸大教養、東大教養における平和共存派の勝利の中で動揺を深める京大民青指導部は「6・7大学危機突破ストライキ」であるとか「6・25安保破棄C授業放棄」とかいった方針を出し、自らの「危機突破」のために必死になっている。しかし「通告で安保破棄を」というビラをまいている民青同盟員の口から「通告で、破棄できるなんて、思っていない」という発言にみられるように、指導部の意志と下部の活動家の矛盾は大きい。
 5・24-6・15闘争を成功させてきた京大支部は統一戦線の「左」右からの破壊者に対決し、推セン候補全員の当選めざして斗っている。
 
ゼミ連選挙続々勝利
ベトナム戦犯明大法廷の成功と自治会選挙勝利へ前進

【明治大支部発6/8】
明大支部にあって前号では 明らかにした如く「ベトナム反戦六月行動」に呼応して真にクラスからの反戦運動を構築する為に闘っている。学園ぐるみの反戦運動をつくり上げる為にベトナム反戦の一点で一致するならば一切思想的政治的立場は問わない、の原則の下、各クラス・サークル代表者よりなる行動調整の「協議会」を定期的に開催し、その目的を達成せんとしている。
 明大平和委員会を中心とする「ベトナム人民支援と勝利のために」と入ったエンピツ売り、婦人問題研究会を中心とする反戦リボン売り各クラスの討論会と着々と創意ある連動が展開されている。
 このように広範な反戦運動を構築するために闘っている我々に対して民青は「誤った統一戦線論」と立てカンパンの片すみに小さな文字できめつけただけで自ら広範な反戦平和のエネルギーをくみつくす任務を一切放棄している。我々は彼らに対し、この運動の中で我々のかかげる「課題の一致にもとづく行動の統一」がいかに今日客観情勢が我々に要求しているのかを、またこれこそが今日、日本学生運動の混迷と停滞を克服する唯一の正しい方針であることを実践的に対置し、大衆をして民青の悪しきセクト主義に批判を集中させなければならない。
 一方法学部班を中心として運動している「ベトナム戦犯明大法廷」は六月ニ十二日開催と決定し圧倒的成功をめさして活動している。六月八日、明大法廷の為の映画会は我々の宣伝不測にもかかわらず多くの学友参加をみ、映画終了後次々と学友が実行委員会に結集し大きな成果があった。
 我々は今後.真にクラスに根づいた広範な反戦運動を構築し六月末に予定されている自治会選挙においては民青と三派に対して「クラスからの運動」と「自治会の統一機能回復」を対置し、特に法学部自治会選挙に圧勝する予定である。
法学部のゼミ連役員選挙では、他を寄せつけず圧勝、明大全学ゼミ連の委員長選挙に当選した。詳報は次号。
 
大阪大学

阪大支部は、六月十三日「暴力と不正を一掃する全阪大集会」(三百名)六月十五日全国統一行動(四百名)の成功をもとに、現在教養部選挙の完勝めざし斗いをすすめている。
 六、十三全阪大集会には全学部自治会、大院協が代表機関で正式にとりくみを決定し、暴力と不正の不良従業員全員一掃しようとの声を結集した。さらに、三百名学友参加の下、総長、理事会への要望書を採択した。

 六月十五日には阪大の隊列中心に、ゼッケンとプラカードのデモが御堂筋をうめつくし、力強いフランスデモが沿道の市民の拍手をうけた。学園では、6・15統一行動破壊に狂奔した民青が学友の批判の前に、口を閉ざし、トロツキストは、「御堂筋デモの成果を民学同が横取りした」と勝手気ままな総括をしている。この間の斗いを通じて、学友は「民学同でなければ」と日増しにその支持を強めている。
 今回の選挙の意義は、第一に、べトナム侵略反対安保条約破棄佐藤内閣打倒を勝ち取り、平和と中立の政府樹立の闘いに十分貢献すること。第二に、トロツキストのヘルメット角材の極左戦術と民青の右翼日和見的闘争放棄、自治会決定無視の分裂主義を克服し、労働者階級を中心とする統一戦線実現に貢献すること、第三に、大阪府学連を強化し、兵庫県学連を強化し、兵庫県学連と共に、関西学生運動の大衆的民主的再生を実現し、全国学生運動の統一の闘いを更に前進させること、第四に、阪大学生運動を全国屈指の大衆的なものに育て上げ、民主主義学生同盟のより一層の発展をかちとり学生運動の中心的担い手に成長することにある。
 我が同盟は、以上の意義を確認し、広く問われている学生運動の在り方についての基本的姿勢(一クラスを基礎にした大衆的学生運動(ニ)民主勢力と連帯しうる学生運動(三)自治会の旗の下、統一した運動の展開ーをかかげ、完勝めざし、全力あげて闘っている。
 
大阪学芸大学
 池分常任委、民青のデマ宣伝と民学同集中攻撃の中で闘われた阪学大の6.15闘争は7日池分学内デモ七〇名、十三日の志賀義雄氏講演会百五十名、十五日当日の映画集会二五〇名、デモの参加者一七〇名と昨年の10.21を上回る成果をあげた。
 特に池田分校では、常任委員会(民青系)が天分自治会からの呼びかけにもかかわらず、斗争サボタージューをきめ込む中で、新しい活動家によって六月行動実行委員会が結成され、クラス、サークルから五氏アピール支持決議が続々と出されていった。
 そうした中で民青、池分常任委は6・15分裂行動断固粉砕”といってみたり、参加したい人は参加してもいい一(委員長発言)といったり、その動揺を露呈した。
学大支部は、天分自治会、池田平和委員会を軸に六月行動実行委員にも援助して斗かった成果を踏まえ、池分自治会選挙の分裂主義と、極左戦術への批判を強めて、大阪学生運動の民主的、大衆的強化の一翼を担っていく覚悟を固めている。
 
自治会選挙結果
∇神戸大教養部自治会選挙に勝利
 統一候補 11名(民学同・統社同系)
 民  青  3名
 北 京派  1名      .
▽東大教養部委員長選挙、民青敗れる
 フロント 一九二五票
 民  青 一八四三票
▽大阪大学
 工学部、法学部、文学部自治会選挙で
 昨年後期に引き続き勝利す
▽東教大文自、平和共存派勝利す
 執行委員
 フロント  6名
 民  青  5名

民学同のページ】TOPへ 【文書リスト】ページに戻る